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今回は2021年3月からNetflixで配信中の「ナビレラ~それでも蝶は舞う~(나빌레라)」のセリフから韓国語を学んでいこうと思います。
70歳で郵便配達員の仕事を定年退職したドクチュル。
第二の人生をどう過ごすか暇を持て余していた。
彼は「バレエダンサーへの憧れ」をずっと心の奥底にしまい込んでいる。
友人の死を契機に後悔せずに余生を送りたいとバレエを習うことを決心!
一方、バレエダンサーとして目標を叶える瀬戸際でスランプになっているチェロク。
ひょんなことから年の離れたドクチュルにチェロクがバレエを教えることになるのだが…。
主演:パク・イナン、ソン・ガン
韓国で人気のウェブ漫画が原作の「ナビレラ(나빌레라)」ですが、言葉の意味は「蝶のように羽ばたく」です。韓国の有名な詩にある言葉なんだとか。
「ナビレラ~それでも蝶は舞う~(나빌레라)」はNetflixの人気ドラマ作品に数多く出演しているソン・ガンが出演ということで、放送配信前から注目されていたドラマです。
ドクチュルとチェロクの年齢を越えた友情に何度も胸を打たれる感動作。
そんな「ナビレラ」のセリフから韓国語を学んでいきたいと思います。
ナビレラで韓国語の勉強!
第4話からの場面をピックアアップしました。
こちらのシーンはYouTubeで動画が公開されているので是非参考にしてみてくださいね。
孫のウノの就職の話を聞いたドクチュルは、内定のお祝いを渡そうと彼女と公園のベンチで待ち合わせをしました。
果たして、どんなプレゼントを準備したのでしょうか…。
ドクチョルの姿を見つけ駆け寄ってくる孫のウノ。
就職の面接の様子が気になるドクチョルはウノに尋ねます。
面接は上手くいったか?
「잘」は副詞「よく」「上手く」の意味です。
「면접을 보다(面接を受ける)」は過去形「-았다」が付き「면접을 봤다(面接を受けた)」
ここで押さえておきたいのは、連語(2つ以上の単語が連結して1つの単語の意味を持つ)の「보다」です。
「보다」は「見る」の他に、連語表現で「受ける」の意味があります。
「면접을 보다」と同じような連語に、「시험을 보다(試験を受ける))や「오디션을 보다(オーディションを受ける)」があります。
いいえ。いえいえ。
「아니다」は「違う、~でない」の意味。
このセリフは、ドクチョルが「じいちゃんが、孫が面接を受けたことも知らなくて…」と言うのに対する、ウノの一言です。
「뭘요 (気にしないでくださいの意味の)いえいえ。」は会話でよく使う表現で、同じニュアンスのフレーズに「괜찮아요(大丈夫です)」があります。
やっとプレゼントを準備した。
「이제야」は副詞「今やっと、ようやく」の意味。
「이제야」と動詞の過去形をセットで「やっと、ようやく○○だ」
例)이제야 왔어.(やっと来た。)
「선물」は「プレゼント」。「준비하다」は「準備する」で過去形の「-었다」が付き「준비했다(準備した)」となります。
(運転を)私ができないと言ったじゃないですか!
ドクチュルに頼まれて、やっとの思いで駐車したチェロクが、ウノに気付かずドクチュルに大きな声で言いました。
「못하다」は「できない」と間接話法「-ㄴ/는다고 했잖아요(○○だと言ったじゃないですか)」が組み合わさって、「できないと言ったじゃないですか」の意味です。
よく会話に出てくる表現なので、文法のことは置いといて「못한다고 했잖아요(できないと言ったじゃないですか)」のフレーズで覚えておくと、後でじっくり文法の勉強をする時に自然と頭に入ると思います。
ウノがインターンで働いているレストランでバイトをしていたチェロク。
ドクチョルのことを話題にしたことがありました。2人の様子を見てドクチョルがウノに聞きます。
2人は知り合い?
「둘」は固有数詞「二つ、2、二人」で、日本語と違って人数を言う時にも言います。
助数詞の「명(-名、-人)」を使う時は「두 명」。「둘」ではなくて「두」になるので注意です。
「아는 사이」は「知り合い」
疑問形のパンマル語尾「-야?」
丁寧表現で言うと、「둘이 아는 사이입니까?」「둘이 아는 사이에요?」
ナビレラの単語
このシーンで出てきた単語もあわせてご紹介します。
★할아버지/おじいさん
할아버지の方言「할배」
「할머니(おばあさん)」もセットで覚えるのがおすすめです。
할머니の方言「할매」
★여기 /ここ
★모르다/知らない
★근데/ところで「그런데」の短縮形
★왜/なぜ
★여기서/ここで
★만나다/会う
★그게…/それは…「그것이」の短縮形
★손녀/孫娘
★취직하다/就職する
★아무것도 못하다/何もできない
★못해주다/してやれない
★해주다/してやる
★지금/今
★나오다/出てくる、出る
★무슨 소리야? /どういうこと?、何言っている?
ナビレラの韓国語で勉強しよう!セリフで学ぶ日常会話まとめ
「ナビレラ」はラブロマンスのカップル同士の会話と違い、年の離れたドクチュルとチェロクの会話を通して目上の人に対する話し方や、あまりぞんざいでない会話表現を学ぶことが出来るので、韓国語の学習教材としてもおすすめの作品です。
韓国は、日本人が想像する以上に年齢や立場に対して厳しく、日本語の感覚でカジュアルな表現の会話をすると思わぬところで相手を不快にしてしまうこともあるため、まずはスタンダードな丁寧形の表現から覚えるのがおすすめです。
特に御礼や謝罪など挨拶をする時は語尾を「-요」にするのではなく「-습니다」形を使うのがベストです。
劇中でダンサーとして華麗なバレエを披露する「ナビレラ」のソン・ガンは見応えたっぷり。ラブロマンスに飽きてきたな~というときにおすすめのドラマです。