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実力確認や資格取得のためなど、学習者がそれぞれの目標のために受ける検定。
今回は韓国語の語学検定であるTOPIKとハングル検定について、それぞれの特徴や違いについてご紹介します。
topikとハングル検定の違い
topikとハングル検定は同じ韓国語の検定ですが、似ているようで異なる点がいくつもあります。
目的やレベルにあわせて、どちらを受験するのが自分にとって良いのか考えてみると良いと思います。
選択するとき基準になるよう、それぞれの違いをお伝えします。
名称について
★TOPIK
TOPIKは「Test of Proficiency in Korean」の略です。
「韓国語能力試験」とも言います。
TOPIKと韓国語能力試験は同一のものです。
★ハングル検定
正式名称はハングル能力検定試験。
通称「ハン検」、「ハングル検定」と呼ばれています。
※この記事中では以降「ハングル検定」とします。
英語名称は「The Korean Language Proficiency Test」です。
どちらも「能力」と「試験」が付くので最初は混合しがちですが、全く別の検定です。
「韓国語」のほうは「能力試験」、「ハングル」のほうは「能力検定試験」になります。
主催者について
★TOPIK
大韓民国教育省・国立国際教育院(NIIED)
★ハングル検定
ハングル能力検定協会
大きな違いは、TOPIKは韓国政府ハングル検定は日本の団体が主催しているという点です。
この違いが影響してくるのは、韓国の大学への留学・進学や、韓国企業への就職を目指す場合です。
選考基準の1つになる韓国語能力の証明として用いることができるのは、主に韓国政府が主催しているTOPIKのほうです。
大学によってはハングル検定を用いることができる場合もありますが、TOPIKのほうが間違いはありません。
日本国内で資格として用いる場合は、TOPIK及びハングル検定のどちらも有用です。
級について
★TOPIK
1級から6級の6段階(6級が最上級)
1,2級は初級、3,4級は中級、5,6級は上級と分けられます。
★ハングル検定
5級、4級、3級、準2級、2級、1級の6段階(1級が最上級)
どちらも6段階ですが、TOPIKは数字が増えていき、ハングル検定は減っていきます。
受験区分について
★TOPIK
― 級は6つありますが、試験の区分はTOPIKⅠ(初級)とTOPIKⅡ(中・上級)の2つです。以下のように、点数によって級が決まります。
TOPIKⅡを受け、300点満点中120点以上なら3級、150点以上なら4級、
190点以上なら5級、230点以上なら6級。
TOPIKⅠ,Ⅱは併願が可能です。
★ハングル検定
― 各級ごとに受験します。
(必須得点が級によって定められています。詳しくは公式サイトを確認ください。)
隣り合わせの級を2つまで併願可能です。
問題形式について
★TOPIK
TOPIKⅠ(試験時間110分)
聞取:30問(4択マーク式)
読解:40問(4択マーク式) 配点は各100点(200点満点)
TOPIKⅡ(試験時間180分)
聞取:50問(4択マーク式)
読解:50問(4択マーク式)
筆記:4問(記述式、作文含む) 配点は各100点(300点満点)
※Ⅰ及びⅡのどちらも設問はすべて韓国語です。
★ハングル検定
聞取:40点(4択マーク式 ※1級は書取あり)
筆記:60点(4択マーク式 ※1級は記述式あり)
※5級から準2級までの設問は日本語、2級と1級は韓国語・朝鮮語です。
※2級及び1級の筆記には「ハングル→日本語」「日本語→ハングル」への翻訳問題があります。1級の翻訳問題は記述式です。
※1級には1次試験と2次試験があり、2次試験は面接試験です。
試験日程について
★TOPIK
年3回
(参考)試験日程
★ハングル検定
年2回
春季 6月の第1日曜日
秋季 11月の第2日曜日
※1級1次合格者の2次面接試験は、1次試験日から3週後の日曜日に実施されます。
(参考)試験日程
受験料について
★TOPIK
TOPIKⅠ 4,000円
TOPIKⅡ 5,500円
Ⅰ+Ⅱ 9,500円
★ハングル検定
5級 3,200円
4級 3,700円
3級 4,800円
準2級 5,800円
2級 6,800円
1級 10,000円
topikとハングル検定の違いを解説!それぞれの特徴は?まとめ
以上のようにTOPIKとハングル検定には、それぞれの特徴があります。
受験に当たっては、
・日程(試験日、申込期間、いつまでに資格が必要か 等)
・問題形式
(設問が韓国語である(TOPIK)、日⇔韓の翻訳問題がある(ハングル検定)等)
・難易度(過去問や問題集を要確認!)
などを踏まえてよく検討してくださいね。
試験の日程や形式は変更される場合がありますので、公式サイトで最新の情報をまめに確認することをおすすめします。