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韓国語を習い始めてすぐは習ったままの文法を使って話しがちですが、日本語で話している時を思い出してみると、小学校で習った文法そのままで会話をする機会ってあまりないと思いませんか?
韓国語も同じように、会話やSNSなどではかなりの言葉が省略されています。
そこで今回は、特によく省略される韓国語の助詞についてご紹介したいと思います!
韓国語 助詞の省略の仕方
韓国語では助詞って必ず必要なの?
この疑問ですが、会話においては省略することが可能です。
友達とのカジュアルな会話では、文法どおりに話しているとむしろ不自然です。
もちろんフォーマルな場面や韓国語の試験などでは書き忘れないようにする必要がありますが、SNS上のメッセージでは助詞までしっかり入れる韓国人はあまりいません。
ここからは助詞の使い方をお伝えします。
(1)助詞が完全に省略される場合
会話の中で助詞は「どこまで省略できるの?」と疑問に思われる方もいると思います。
実のところ意味が通じさえすれば個人の自由で、これといったルールはありません。
以下のように助詞を省いても意味が分かれば、かなり短くなっても問題はありません。
・이거(는)뭐에요?(これ何ですか?)
→이거 뭐에요?
・화장실(은) 어니에요?(トイレはどこですか?)
→화장실 어디에요?
・오늘(은)친구랑 공부(를)했어요.(今日は友達と勉強しました)
→오늘 친구랑 공부했어요.
(2)省略した助詞がパッチムに残っている場合
(1)では助詞が完全に省略される方法をご紹介しましたが、もう一つよく使う方法があります。
それは省略した助詞が前の単語のパッチムとして残る場合です。
具体的に例をあげると、
・나(는)여기서 기다릴게.(私はここで待つね)
→난 여기서 기다릴게.
・한국어(를)어디서 배웠어요?(韓国語はどこで習ったのですか?)
→한국얼 어디서 배웠어요?
・주말에(는)공원에 가서 산책(을)해요.(週末は公園に行って散歩をします)
→주말엔 공원에 가서 산책해요.
このようにパッチムが最初から存在しない時は、助詞が前の単語のパッチムの位置にくっつき、ひとつの単語として捉えられます。
日常会話では完全に省略もされるパターンもよく使われますが、このパッチムに残る方法もかなりよく使われます。
会話をする際はこの省略を使ってみると、文法そのままの堅い表現よりもはるかにネイティブに近づくことができますよ。
あまり言葉に出さない「의(~の)」
日本語の「~の」にあたる所有を表す助詞「의」
初級で勉強する助詞ですが、あまり目にしたり耳で聞く機会がないと思いませんか?
これはよく省略される助詞である為です。
・친구(의)가방.(友達のカバン)
→친구 가방.
日本語で「の」を省略して「友達カバン」となった場合は意味が分かりにくいですが、韓国語においては問題なく省略することができます。
しかし省略できる場合とできない場合があります。ここから少し具体的にお伝えします。
(1)의が省略される場合
1.位置を表す言葉の前にある「의」
앞(前)、뒤(後ろ)、옆(横)、위(上)、아래(下)など位置を表す言葉の前にある「의」は基本的に省略されます。
・회사(의)앞.(会社の前)
→회사 앞
・침대(의)아래.(ベッドの下)
→침대 아래
日本語の文章で省略すると不自然ですが韓国語においては可能です。
2.所有、所属を表す「의」
最もよく省略されるシチュエーションです。
先ほどの「친구 가방(友達のカバン)」も同じ理由で省略されています。
・한국어(의)공부.(韓国語の勉強)
→한국어 공부
・엄마(의)핸드폰.(お母さんの携帯)
→엄마 핸드폰
(2)의が省略されない場合
1.前にある単語を強調したいとき
これはルールというよりも文章をどのように伝えたいか?という個人的な考えが関係してきます。
例えば先ほどの「친구 가방(友達のカバン)」ですが「友達の」という部分を強調したい場合は「친구의 가방」と省略せずに表現されます。
2.名詞の間に連体形が入るとき
「名詞+連体形+名詞」という形の時は、前の名詞に「의」をつけて「名詞+「의」+連体形+名詞」とする必要があります。
たとえば、
・아이의 귀여운 손.(子供の可愛い手)
・한국의 유명한 사람.(韓国の有名な人)
・선생님의 큰 목소리.(先生の大きな声)
このように名詞と名詞の間に連体形がくるときは「의」を省略できないので注意が必要です。
韓国語の助詞は省略してOKなものとNGなものがある!?まとめ
今回は韓国語での会話をネイティブに近づける方法「助詞の省略」についてご説明しました。
省略できるといっても幾つか例外はありますので、その点はご注意ください!
もちろんTOPIKなどの試験では助詞までしっかり含める必要がありますが、カジュアルな場ではどんどん省略して、より自然な韓国語になるよう実践してみてくださいね!