この記事を読むのに必要な時間は約 6 分です。
韓国ドラマなどで女性に向かって「アジュンマ(아줌마)~!」もしくは「イモ(이모)~!」と呼んでいるのを聞いたことありませんか?
ドラマではよく飲食店の店員さんに「アジュンマ(아줌마)~!」と呼びかけたりしていますが、今回はそんな「アジュンマ(아줌마)」と「イモ(이모)」の意味や使い分けをお伝えしつつ、実際に韓国の女性に向かって呼んでもいいものなのか?という疑問について明らかにしたいと思います。
아줌마の意味と使い方
「아줌마」は「아주머니」を砕けて読んだ韓国語で、一般的に親しみのある年配女性に対して使う「おばさん、おばちゃん」という意味です。
「아줌마」は身内ではない親しい年配女性や、よく行くお店の年配女性店員さんを呼ぶときに使います。
ある程度の年齢を重ねて子供をもっている母親世代の女性を指すイメージです。
(未婚の子供がいない年配女性も含みます)
そのため母親世代と呼ぶには微妙な、まだ年齢が若めの方に対して「아줌마」と呼ぶのは気分を悪くさせてしまうのでやめておきましょう。
また年配の方であっても初対面の人にいきなり아줌마と呼ぶのも失礼にあたります。
(店員さんも含みます)
初対面の場合は「아주머니(おばさま)」と呼ぶのが丁寧ですが、無難なのは「저기요(すみません)」と声をかけることです。
日本でもいきなり「おばさん」とか「おばちゃん」と呼ぶのは失礼になりますし感覚としては同じですね!
韓国でも「아줌마(おばさん)」と呼ばれる側からしたら、年齢を感じたり所帯じみた感じがして、あまり嬉しくない気持ちになります。
ドラマで若い子が30代女性に「아줌마(おばさん)」と呼んで「아줌마(おばさん)じゃないわよ!」と怒るシーン、結構ありますよね(笑
★例
- 아줌마, 이거 얼마예요? (おばさん、これいくらですか?)
- 아줌마, 여기 술 한병 더 주세요 (おばさん、ここお酒一本ください)
- 동네 아줌마가 많이 갖다 주셨어 (近所のおばさんが持ってきた)
- 밖에 이상한 아줌마가 서있네 (外に変なおばさんが立ってる)
前述しましたが丁寧な言い方をする場合は「아주머니」で呼びかけます。
初対面や少し関係性に距離のある年配女性に対しての「おばさん、奥さん」のような感覚です。
身内でない、既婚女性を高めて敬意をこめて呼ぶときに用いられます。
直接相手に対して使う頻度は少ないのですが「아줌마」よりは失礼のない呼び方ですね。
★例
- 아주머니, 그거 얼마예요? (おばさん、それいくらですか?)
- 아주머니가 저에게 말을 건네셨다(おばさんが話しかけてくださった)
- 옆집 아주머니가 매우 친절하다 (隣人のおばさんがとても優しい)
이모の意味と使い方
「이모」の本来の意味は母方の姉妹を指します。つまり日本語の「伯母、叔母」のことですが、親戚の伯母、叔母以外の女性にも使えます。
「아줌마」と同様に「おばさん」という意味で、お店で働く年配女性を呼ぶときや歳の離れた親しい人に対して使うのですが、「아줌마」よりもっと一般的で幅広く使え、呼ぶ側の親しみも込められており、あまり失礼になりません。
一般的には明らかに自分より歳上で、母親世代の店員さんを呼ぶときに使ったりしますが、店員さんとの歳の差が微妙な場合や、観光客の方はやはり「저기요(すみません)」と呼ぶのが無難です。
「おばさん」という意味には違いないからです
「저기요~!」は「すみませーん!」と一緒で、年齢性別問わず全員に使えます。
ちなみに女性から見て自分と歳が変わらなかったり、年下の女性店員さんを呼ぶときは「언니
(おねえさん)」と呼ぶこともできます。これは日本でも見かけますよね。
ただし40代の女性が20代の女性店員さんに「언니」と呼ぶのは少し不自然です。
この場合はやはり「저기요(すみません)」と呼ぶのが良いと思います。
★例
- 이모, 여기 김치 좀 더 주세요(おばさん、ここキムチ少しください)
- 이모, 여기 계산해주세요 (おばさん、ここお会計してください)
- 이모님이 놀러 오셨어요 (おばさまが遊びにいらっしゃた)
- 이모가 용돈 줄게 (おばさんがおこずかいあげようね)
韓国でアジュンマやイモって呼ぶと失礼?正しい意味と使い方まとめ
「아줌마」や「이모」の意味を例文と共にお伝えしましたが、いかがでしたか?
男性版の呼び方「アジョシ(아저씨)」についても使い分けがあるので、あわせてチェックしてみてくださいね。
シチュエーションや年齢、関係性によって、または相手の立場に立ってどう呼ぶのがベストなのか考えて呼んでみましょう。
「아줌마」よりも「이모」や「언니」のように、少しでも若いイメージで呼ばれる方が女性は嬉しいものですよ(*^^*)
そして初対面やお店の人に対する呼び方では「저기요(すみません)」が、失礼も違和感もなく無難です!